映画「ココニイルコト」 監督:長澤雅彦  出演:堺雅人、真中瞳

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 話が進むにつれて堺雅人・役の、広告代理店営業マンの素性が少しずつ分かってくる。そしてこの映画は、彼が作り出す静かな調子で、ドラマ全体が構成されていることに気付きだす。その、チョイとした不思議さに思いを寄せられれば、この映画おもしろい。

アップ  前野(堺雅人)は大阪にある広告代理店に中途入社した。ちょうど、その日に東京から転勤してきた女がいた。相葉(真中瞳)だ。東京ではコピーライティングを業務にしたクリエイティブ部社員だったが、転勤で大阪の営業職になる。相葉にしてみれば、都オチ。しょげている。やる気なし。仕事のサイズが、ちさい。大阪の事務職女子連からイビラレル。おじさん営業マンからは、「大阪では営業がクリエイティブなんや、覚えとけ!」  こんな風土にカルチャーショックを受けまくる相葉。

  前野は大阪出身だから職場の雰囲気はなんでもない。しかし日々湧いて起きる障害を、笑顔でゆるゆると避けていく才能は、なかなか無い。「まっ、エエんとちゃいますかぁ~」てなグワイ。
  
  相葉は独身、美人だ。東京では橋爪常務といい仲であった。常務夫人に悟られて、50万円キャッシュを受け取る。大阪転勤を飲んだ相葉。そういう意味ではいい悪いを簡単に言えない相葉。ま、オーナー企業なんでしょう。

  一方、前野は心臓の弁に不具合を持つ。以前入院をしていた。前野の妹は心配している。

  ラブストーリーとまでは言えないが、男と女との、いい関係をうまく引き出した脚本。脚本と堺雅人の勝利! お見逃しなく。


プラネタリウムが好きな前野(堺雅人)手前。奥の赤い服の女が相葉(真中瞳)
プラネタリウム






監督:長澤雅彦|2000年|112分||
原案:最相葉月|脚本:長澤雅彦、三澤慶子|撮影:藤澤順一|
出演:真中瞳(現・東風 万智子) (相葉志乃)|堺雅人 (前野悦朗)|
中村育二 (山田武史)|小市慢太郎 (大伴尚之)|黒坂真美 (渡部あつこ)|原田夏希 (門倉めぐみ)|島木譲二 (丸山亀吉)|笑福亭鶴瓶 (大門幸三)|阿南健治 (藤井明久)|不破万作 (土屋誠)|近藤芳正 (福田恒夫)|久保京子 (橋爪久美子)|俵木藤汰 (宇田川政樹)|臼井静 (江藤由希子)|井之上チャル (川藤大輔)|稲森誠 (四方田悟)|重松収 (工藤友康)|

映画ピックアップ ~ 一夜一話より

人生60第3弾のテーマは、「人生なんて、そうそう うまく行かないワケよ。」

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  穏やかなハッピーエンドだと、ほっとほんのり安堵する。
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