「きつねのはなし」  森見 登美彦・著

上

京都の街を舞台に、しっとり静かに怖い本です。
何かが潜んでいることができる、深い闇がある街。
それは京に住んださまざまな人々が、長い時間かけて紡いできたもの。
京都が好きな人、どうぞ。

<冒頭から引用>
天城さんは鷺森神社の近くに住んでいた。
長い坂の上にある古い屋敷で、裏手には常暗い竹林があり、葉の擦れる音が絶えず聞こえていた。芳蓮堂の使いで初めて天城さんの屋敷を訪ねたのは初秋の風が強い日で、夕闇に沈み始めた竹林が生き物のように蠢いていたのを思い出す。・・・・<終>

目次
  きつねのはなし
  果実の中の龍
  魔
  水神


お面我が家に、紙製のきつねのお面がある。
40年以上前に、伏見稲荷大社の境内で手に入れたものらしい。いつか譲り受けた。
壁にこうしてかけてあるが、時々じっと見られている気がする。





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やまなか
Posted byやまなか

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