映画「アンジェラ ／ Angela」 監督：レベッカ・ミラー

なかなかのファンタジー映画。お薦めです。

アンジェラと、その妹エリーが主人公。
姉妹の両親は、かつてはミュージシャン。母親・メイは、マリリン・モンローに似ていて、それが売りのバンドだった。だが、彼女はいつしか精神的に病んでいた。そのせいでバンドは解散してしまった。躁とうつ状態を繰り返す疾患だ。なにか、やらかしたのだろう。今は、音楽をやめて、家族４人で静かな日々を過ごしている。


その後もメイの病は一進一退、良くならない。我が子を愛せなくて悩んでいる。さらに夫に、音楽活動を再開したいと言い出してる。懸命な父親は、妻と子達に、それぞれに気遣いを怠らない。でも家庭内はギクシャクしてしまう毎日。そして、メイの精神が、また破たんする。救急車で運ばれ、精神病院に入院。


そんな中、姉妹ふたりは、「ふたりだけの世界」に逃避して、救いを求め、さ迷う。
だが悪い天使が、地獄に行くべき人間を探している。姉のアンジェラはそう感じている。そして現に天使の姿を見てしまう。洗礼をうけたい、そうすれば悪い天使から解放される。父親に頼み込んで川で姉妹は牧師から洗礼を受けた。そして姉は気づく。この川の水でもっと洗い清めミソギすれば、絶対に大丈夫になれる。　密かに、ふたりだけで川に行き、ミソギを繰り返すのであった。
ほんとうに、無垢なこころの姉妹のお話です。

　　




オリジナル・タイトル：Angela
監督・原案・脚本：レベッカ・ミラー｜アメリカ｜1995年｜98分｜
撮影：エレン・クラス｜
出演：アンジェラ　（ミランダ・スチュアート・ライン）｜エリー　（シャーロット・ブリス）｜メイ　（アンナ・トムソン）｜アンドリュー　（ジョン・ヴェンティミリア）｜隣の家の夢遊病おばさん　（ルース・マレチェック）｜説教者　(ヴィンセント・ギャロ)｜悪い天使ルシファー　(ピーター・ファシネリ)｜

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