映画「ベアスキン 都会の夜の一幕寓話」 監督:アン・ゲディス、 エドワード・ゲディス 出演:トム・ウェイツ
2013年04月24日 公開

ローラと熊の着ぐるみ。

出し物は、イギリス風のドタバタ芝居・パンチとジュディ、人形同士が、下品でいけない言葉でののしりあったり、殴りあったり、殺されたりの残酷な内容、でも、日頃の憂さを忘れ子達は夢中で大笑い。
女ピエロの名はローラ、その相棒はアメリカ人のシルヴァ(トム・ウェイツ)。
ローラは口がきけない。シルヴァは、ローラのことを、「あれは天使の心を持つ女だ。」という。
そのシルヴァは、アメリカで人気のプロボクサーだった。2年ほど前に、ラスベガスにあったボクシング・ジムが火災にあい、シルヴァが焼死体で発見され、葬儀まで行われた。ところが実は、火事と同時にシルヴァは逃げ延びてイギリスに渡って来たのだった。わけは大ありだったが・・・。
ローラと人形・・・。
ジョニーがミセスJに会った話に聞き入るローラ。


一方、死んだはずのシルヴァにも、大西洋の向こうから追っ手がかかった噂が・・・。シルヴァはミセスJに会いに行き、うわさを確認した。このふたり、実はお互いに知った関係だ。ミセスJは、裏の社会のいわゆる情報屋、この商売を長く続けてきた。ミセスJは、シルヴァに言う。「へたなことすると、ローラの身に何か起こるよ。」脅しである。

なんとミセスJはローラの母であった。ふたりにどういう過去があるのか、映画は多くを語らないが、わけは大いにありそうだ。

ジョニーは、例の熊の着ぐるみを着せられて、ヤクザにいたぶられる。そして気絶した熊を人通りのない裏道で抹殺しようとした。
「あいつを見てると、自分のガキの頃を思い出す。」そう言っていたシルヴァは、ジョニーの命を救い、身代わりにシルヴァは、熊の着ぐるみを着て、追っ手のヤクザを誘い出すのであった。
これといった事はないのですが、イギリスっぽい語り口の映画。
シルヴァ役は、トム・ウェイツというアメリカのミュージシャン。(右下の映画ジャケット写真の人)

監督・脚本:アン・ゲディス、エドワード・ゲディス|イギリス、ポルトガル|1990年|95分|
撮影:マイケル・コールター|
出演:トム・ウェイツ(シルヴァ)|デイモン・ローリィ(ジョニー)|シャーロット・コールマン(ケイト)|ジュリア・ブリットン(ローラ)|イザベル・ルス(ミセスJ)|

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