映画「ハッピーフライト」  監督:矢口史靖   出演:綾瀬はるか

u01.png

  楽しく笑える映画です。
  飛行機が苦手な方は、この映画観ると、余計に嫌になります。
  少なくとも、この映画、機内上映はなかったでしょう。
  誰だって無事に着地して、拍手なんかする場面に遭遇したくありません。
  ですが、監督の矢口史靖は好きです。

  進む方向に対して機体が左右に斜めっていても、着地できるんですね。
  軍隊がある国の航空会社のパイロットは優秀だそうです、「いざ」という時の対応ですね。空軍出身者ですから悪天候・悪条件は十分経験しています。
  夜になると、私の家から、羽田に到着する/出発する飛行機の点滅ランプが遠くに見えます。次から次に、ひっきりなしに到着/離陸してます。山手線より圧倒的に、前後の便の間隔が短い。あんなんで大丈夫なんです・・・。

  そのために多くのスタッフがいる。
  この映画は、そんなスタッフたちの日夜の健闘を、おもしろおかしく描いています。
  管制塔スタッフはあんなんで大丈夫でしょうか、という管制スタッフ、そして実直だけでいいのかなの、整備士。ボーイング787型機のバッテリー故障問題がひっかかります。

グランド  出発ロビーにいるグランドスタッフは、思いのほか大変なんですね。鉄道の駅員とは全然違うハイレベル。全員の搭乗が確認できた後、出発時に、担当の出発便に向かって、ガラス越しにバイバイ手を振りながら、 「帰って来なくていいよ。」 というセリフがよく分かりました。また、グランドスタッフとキャビンアテンダントとの、相互に侵してはならない、「あの」境界線って、あるんですね。
  そしてパイロットとスチュワーデス、否、キャビンアテンダント(CA)。
  あなた頼みよ、のパイロットは言わずもがな、ですが映画では、見せてくれます。
ca.png  一機に必要なキャビンアテンダントって、あんなにたくさんいらっしゃるとは知りませんでした。エコノミークラスの範疇でしか見えてませんでした。彼女たちのハードワークも理解できました。
食事  確かに、いつ食事してるのかとは、思ってはいましたが・・・。飛行機乗った時は、わがまま言っちゃいけませんね。
  
  勉強できる映画です。
  また、ANAの協力さまさまですね。でもANAに対して気兼ねなく作っている、ような気概もいいです。


英語タイトル:Happy Flight
監督・脚本:矢口史靖|2008年|103分|
撮影:喜久村徳章
出演:副操縦士・鈴木和博 (田辺誠一)|機長・原田典嘉 (時任三郎)|キャビンアテンダント・斉藤悦子 (綾瀬はるか)|キャビンアテンダント・田中真里 (吹石一恵)|グランドスタッフ・木村菜摘 (田畑智子)|チーフパーサー・山崎麗子 (寺島しのぶ)|オペレーションディレクター・高橋昌治 (岸部一徳)|乗客 (笹野高史)|乗客 (菅原大吉)|ライン整備士 (田中哲司)|バードパトロール (ベンガル)|グランドマネージャー (田山涼成)|乗客 (正名僕蔵)|乗客 (藤本静)|グランドスタッフ (平岩紙)|ディスパッチャー (中村靖日)|ディスパッチャー (肘井美佳)|ドック整備士 (森岡龍)|管制官 (長谷川朝晴)|管制官 (いとうあいこ)|雑誌記者 (森下能幸)|管制官 (江口のりこ)|管制官 (宮田早苗)|機長 (小日向文世)|乗客 (竹中直人)|悦子の母 (木野花)|悦子の父 (柄本明)あんな演技で名前がでるんだ|

組000

【 一夜一話の歩き方 】
下記、クリックしてお読みください。

写真
写真
写真
写真
写真
関連記事
やまなか
Posted byやまなか

Comments 2

There are no comments yet.

やまなか  

Re: タイトルなし

はい、そうですね!

> これ、まったく期待せずに劇場で観たんですが、すっげー面白かったです。これを鑑賞した数ヶ月後にバードストライクによりハドソン川に不時着したアメリカの事故があって、絶妙なタイミングでした。誰もがハッピーになれるいい作品。

2013/06/16 (Sun) 12:02

kayo  

これ、まったく期待せずに劇場で観たんですが、すっげー面白かったです。これを鑑賞した数ヶ月後にバードストライクによりハドソン川に不時着したアメリカの事故があって、絶妙なタイミングでした。誰もがハッピーになれるいい作品。

2013/06/15 (Sat) 06:34

Leave a reply