映画「夜霧の恋人たち」   監督:フランソワ・トリュフォー

夜霧の恋人たちu
今度の勤め先は、これ。 私立探偵事務所の探偵。
そうなのと、電話帳の表4広告を指す彼女クリスティーヌ。

 みっちり作り込んだ映画もいいが、この映画のように、一筆書き風というか、風任せというような映画も、風合いがあって、いい。  もっとも、どう作ろうが、ですがね。

店内 で、この映画、筋ってほどのモノもない。
 内容も、どうってことない。
 その場そのシーンで、何かしらの機微を、さらりと感じられれば、観て良かった、ってことになる。
 1968年の製作ですから、もう、かれこれ、40年数年経っているクラシック映画。 だから、当時の古きフランスを、アンティークにおしゃれに楽しむ映画でもある。

 兵隊をクビになったアントワーヌ(ジャン=ピエール・レオ)は、職探し。
 ひとり暮らしの彼は、風来坊じゃ生きていけない。何か仕事を見つけないと。
店頭 縁あって、私立探偵事務所の探偵になる。おもしろそう。初の担当案件は、高級婦人靴のお店。
 この店のオーナーが依頼主だ。自分が周りから嫌われている、なぜに嫌われるのか調査してほしい。こりゃ、精神カウンセラーのジャンルでしょ、ね。
「じゃ、当社の探偵1名を、お宅の店の店員として潜り込ませて調査しましょう。」 周りに疑われないようにと、店員募集をして包装実務の試験までやる、念の入れよう。
夫人
 ある日、閉店後にアントワーヌがひとり、店の奥にいた。すると、店の中から声がする。「あの靴を取ってちょうだい。」 
 美しい女性がソファーに座っている。裕福そうだ。色気がある。お客は店内に残っていないハズなのにと・・・と思いながらも、アントワーヌは、接客する。
部屋 実は、この女性は、店のオーナー夫人であった。(中略) そして、ふたりは恋をする。
 ある朝、夫人はアントワーヌの部屋を訪れた。そしてふたりは、ふたりっきりになる。
彼女
 でも、こんなに可愛いクリスティーヌとは、アントワーヌ入隊前からの付き合いだし・・・。
 結局、アントワーヌはクリスティーヌのもとへ帰るのであった。
並木道
 
 
 で、どこが「夜霧の恋人たち」・・・なのかな。
 あと、ひとつ。
「あなたの気送便(プヌマティック)で起こされて来たのよ。」
 店のオーナー夫人の、こういうセリフがある。アントワーヌの部屋に押しかけての、第一声だ。
 この、気送便(プヌマティック)。エアシューターのこと。つまり、筒状の容器に手紙を入れてフタをし、この筒状容器を配管されたパイプの中に入れると、圧縮空気がシュパッーン! と勢いよく容器を送り出し、受け側にスポンと到着する。気送便とは、こういった配管伝送装置を利用した郵便サービスだ。もちろん、そうやって郵便支局に届いた手紙は、配達先まで配達人が届ける。
 水道管や下水管と一緒に、この「管」が、当時、パリの道路の地下に張り巡らされていたんですね・・・。時代の進化は、「管」が「繊維」に。つまり、光ファイバーになりました。
  
 送気管とは:http://ja.wikipedia.org/wiki/気送管 (外部リンクです) 


下オリジナル・タイトル:Baisers Voles
英語タイトル:STOLEN KISSES
監督:フランソワ・トリュフォー|フランス|1968年|101分|
脚本:フランソワ・トリュフォー 、クロード・ド・ジヴレー 、ベルナール・ルボン|
撮影:デニス・クレルヴァル|
出演:アントワーヌ・ドワネル(ジャン=ピエール・レオ)|クリスチーヌ・ダルボン(クロード・ジャド)|ダルボン夫人(クレール・デュアメル)|ダルボン氏(ダニエル・セカルディ)|ジャビエンヌ・タバール(デルフィーヌ・セイリグ)|タバール氏(ミシェル・ロンスダール)|ブラディ探偵社社長(アンドレ・ファルコン)|探偵・アンリ氏(アリ・マックス)|


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