映画「あの夏、いちばん静かな海。」   監督:北野武

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茂  話に大きな展開がない、セリフがない、というないない条件で、映画はどこまで成り立つのだろうか? こんなことに挑戦した映画だ。 淡麗辛口になぞらえれば、微温無口。

  主人公とその彼女は、聴覚障害を持つ。主人公の茂(真木蔵人)は発話障害もある、ろうあ者だ。
  だから、ふたりの間では、声による会話が無い。つまりセリフはない。
ボード  茂は、壊れたサーフボードを見てから、サーフィンに目覚めた。スクールに通うこともなく、ひとりサーフィンを練習した。彼女の貴子(大島弘子)は、そんな彼をいつも砂浜から見守っている。
  周りのサーファーたちが、たどたどしい茂たちに関心を示し始めてから、茂は技術指導を受けることになる。そして大会に出場し、茂は小さな賞をもらうまでになった。そんな、あまりにも、たんたんとしたお話です。
  ですが、それじゃあまりに・・・てなわけで、ラストにヒトヒネリあります。が、ラストを越えて、また話はたんたんと終わります。  
  人って、何か大きなことに遭遇しても、周りの人間が騒ぎ立てても、当の本人は意外にたんたんとしています。こころをかばう防御装置が自然に働くのでしょう。

組

監督・脚本:北野武|1991年|101分|
撮影:柳島克己
出演:茂 (真木蔵人)|貴子 (大島弘子)|田向 (河原さぶ)|中島 (藤原稔三)|サーフショップ店員 (鍵本景子)|サッカー少年A (小磯勝弥)|サッカー少年B (松井俊雄)|サーファー仲間 (大和田剛)|サーファー仲間 (澤井革)|サーファー仲間 (杉本達也)|サーファー仲間 (千原正子)|サーファー仲間 (深谷朋民)|転ぶサーファー (石谷泰一)|みかんの女 (窪田尚美)|清掃会社の上司 (芹沢名人)|軽トラの男 (寺島進)|


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やまなか
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