映画「ツレがうつになりまして。」  監督:佐々部清  宮崎あおい、堺雅人

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ハルさんハルさん (宮崎あおい) は、漫画家だ。
とは言っても、趣味半分の在宅兼・専業主婦。バリバリ描いて稼ぐんだ!的・気構えはない。コミック雑誌に小さな連載を載せてもらってるが、担当編集者はハルさんの連載を、次回でエンドにしたいと思ってる。
でも、そんなハルさんは、毎日が幸せ。
夫のことを「ツレ」と呼ぶ。相思相愛で結婚した。夫婦仲はとてもいい。


ツレそのツレ (堺雅人) は、サラリーマン。
ITサービスのヘルプデスク、外資系列の会社に勤務している。ツレの仕事は、パソコン音痴やパソコン嫌いなご年配が、パソコンに対する積年の恨みでもって怒りの電話をかけてくる、そんな人々の対応もする、コールセンター業務だ。
ツレは、生真面目でおとなしくて几帳面な男だ。
この仕事に向いているような気もする。しかし、誰にぶつけて良いやらの、むやみやたらの怒りの電話に論理的なスジは無い。でも、親切丁寧に対応しなければならない仕事。そんなことに、ツレは常々違和感を持ってたが、「仕事だから」と思い、愚痴ひとつ誰にも言わずにやって来た。
だが、会社の経営が芳しくなく、職場を辞めていく社員も多くなり、結果、残った社員みんなに負荷がかかっていた。

朝寝して昼寝して。でもなんで、こんなに眠いんだろう?
なぜこんなに眠いんだろうツレ、最近、腰が痛んだり食欲ガタ減り、妙に体調が良くない。
ハルさんに都度言ってはみたが、彼女は「あそう」と受け流すだけ。 わりかし気軽な気持ちで、ツレは近所の精神科クリニックに行ってみた。風邪ひいて内科医院に行くように、薬もらえればいいや的。そしたら医師に うつだね と言われる。
ここら辺から、坂道を下るように症状が悪くなっていく。
ハルさんより料理上手なツレが、フライパン片手に、料理の段取りが分からなくなったと言う。「でも、あたしよりずっと上手よ。」 「ハルさんに褒められても、全然うれしくない。」 さらには、味が分からなくなったと泣きはじめる。
ツレも辛いがハルさんも辛い。
「会社辞めないなら、あたし、離婚するから!」 ハルさんは、そう言ってツレは会社を辞める。さてさて、この後、どう展開しますやら。基本、コミカルなタッチですが、ウワベだけを観ないでね。夫婦が試される、そういうことでもあるんです。

がんばって、と言っちゃいけません。当の本人が一番頑張りたいのです。でも、ズルじゃなく、何故かヤル気がまったく失せてしまっているのです。頭の中、真っ白なんです。がんばって、と言われて、例え、少しヤル気が出て、やってみて、ダメだった場合、さらに落ち込んでしまいます。普通なら何も考えずに出来てしまうチョットしたことが、出来ないのです。能力が無いんじゃない。しかし、そんなこと、人に知られたくないですから、いろんなことが、内に内に溜まっていきます。周りの親しい人も、異変に気が付かないのです。そしてとても重要なことですが大概、周りは、映画のように、やさしくない。
重度な方は、もちろんですが、初期のうつの人も、それなりに大変な苦労をしています。

うつが治ったら、竜宮城に連れてって。
組0
強烈なキス・シーン。
だが、堺雅人の口が、オチョボグチ

監督:佐々部清|2011年|121分|
原作:細川貂々|脚本:青島武|撮影:浜田毅|
出演:高崎晴子(ハルさん):宮崎あおい|高崎幹男(ツレ):堺雅人|杉浦:吹越満|高崎和夫:津田寛治|栗田保男:大杉漣|栗田里子:余貴美子|コールセンターへのクレーマー:梅沢富美男|犬塚弘|


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