映画「天使が見た夢」  監督:エリック・ゾンカ

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マリー  マリーはとても内向的で繊細な女。縫製工場に職を得て2週間が過ぎる。職場では誰とも親しくなれずに、便所でひとりタバコを吸っている。
  マリーが住むアパートは、一人住まいにしては広い。彼女の薄給ではとても住めないところ。アパートの持ち主が事故に会い、空き室になっている所を一時的に借りている。
娘  この事故でアパートに住んでいた母親は死亡、その娘は命だけは取り留めた。が、重度の昏睡状態つまり植物状態。大病院の集中治療室にポツンといる。

イザ  さあ、そんなところに、バックパッカーのイザが登場する。どこへ行くでもなく、何をしたいかでもなくフラリフライの風来坊・娘だ。イザはマリーのいる縫製工場で雇われ、互いに知り合う。その日からイザはマリーのアパートに転がり込む。
  ふたりは徐々に親しくなる。そう、おどおどしたマリーがイザにこころを許す、そのゆっくりしたスピードで。
  縫製工場をふたりして辞めて、わずかな金で街で遊ぶ。久しぶりに味わう自由な風に、ふたりそろって満足。
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  そしてマリーはクリスと出会う。彼は、街で飲食店を多数経営する家の、二代目おぼっちゃま。ましてグレゴワール・コランだし、世の女性は彼を放っておくわけがない。
  マリーは思う。この恋はクリスの一時の遊びだ。いつか捨てられる。そうだと分かっているが、もう一人のマリーの思いは、深まるばかり。そんな時に、ふとイザをみると、自分の片割れに見えてくる。小言を言っているように思えてくる。で、マリーはイザに辛く当たる。
  イザは一言もしゃべっていない。しゃべっていないが雄弁だった。

  イザは、植物状態の娘の日記を読んだ。この家にあった。日記の主も恋に悩んでいたようだ。
  イザは病院に行ってこの娘に会う。もちろん昏睡状態。彼女の日記をベッドサイドで読んでやる。イザは病院に足しげく通って、話しかけてやった。その間、面会に訪れる人はいない。
  ある日、娘の目が開いた! そののち難しい手術があって、これを機に娘の意識が、ぼんやりとだが、戻り始める。奇蹟だ!

  マリーが、アパートの自室から、飛び降り自殺する。イザは背後から、その瞬間を見る。呆然とするイザ・・・。  

  イザは天使だ。  
  そして、ヴィム・ヴェンダース監督の「ベルリン・天使の詩」の天使を思い出す。

イザ00


オリジナル・タイトル:LA VIE REVEE DES ANGES
監督:エリック・ゾンカ|フランス|1997年|113分|
脚本:エリック・ゾンカ、ロジェ・ボーボ|撮影:アニエス・ゴダール|
出演:イザ:エロディ・ブシェーズ|マリー:ナターシャ・レニエ|クリス:グレゴワール・コラン|シャルリー:パトリック・メルカド|フレド:ジョー・プレスティア|

工場00
縫製工場のイザ。    
マリーの死後、イザはITの部品組み立て工場に勤め始めたが、
あんな細かい作業、縫製以上に彼女には無理っぽい・・・。


エリック・ゾンカ監督の映画

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