信州 渋温泉と湯田中温泉 (湯田中・渋温泉郷巡り)
2013年12月10日 公開
信州にある湯田中・渋温泉郷に行ってきた。
まずは、渋温泉。湯田中渋温泉郷の一番奥にある。
◆渋温泉 金具屋
山の懐、谷あいを流れる川に沿って渋温泉郷は、こじんまりとある。
温泉街は端から端まで歩いて回れるほど。共同浴場の九湯めぐりができる。それぞれの湯ごとに、その由緒来歴が書いてある。
もちろん渋温泉には湯宿が建ち並んでいる。歴史を感じられる落ち着いた街並みだ。その一軒が金具屋旅館。
上の写真:大広間がある建屋と格天井。
下の写真:泊まった部屋と、庭を囲む塀の前の猫。金具屋で飼ってる猫。

渋温泉で2泊目、金具屋にも泊まってみた。ほかの温泉宿は、ややもすれば斜陽だが、金具屋には活気がある。旅館で働く人々が元気だ。それがいい。
この宿の建屋は、山を背に上へ上へとある。一番高いところの建屋の最上階に大広間があって、ここで食事をする。天井は、升目になっている格天井だ。
泊まった部屋は、正面玄関を入って左側へ廊下を進むとある部屋だ。宿の前の道からみると、宿の左にある一件の家を過ぎると、塀で囲まれた庭と池が見えるが、その庭の奥にある。なかなか風情のある部屋だった。
お湯は金具屋の館内のあちこちにある。高いところに建っている建屋に露天風呂があって、ここからは、渋温泉を流れる川の上流方向の山々が眺められる。浪漫風呂にも入った。

◆渋温泉 その街
渋温泉街の中を「九湯めぐり」できる。夜になっても浴衣姿の人々が、あの湯この湯と巡り歩いている。
「大湯」は九番湯、少し凹んだ所にある。昔の写真と比べてみると変わってない。
ガイド類には、9つの湯のうち、この湯は熱い湯だなどと書いてあるが、誰かが水で薄めていれば、熱くないわけ。だから、入ってみないと、熱い温いは分からない。分かんないのも楽しいじゃないか。
街並みは、歴史ある街並み保存とまではいかないが、昔のままを残す宿が何軒かあるのでそう感じる。写真は「つばたや旅館」の今昔。
温泉街は、山を背にしてある。その山を伝うように遊歩道が巡っている。
その道に小さな神社があって、この境内から急階段を見下ろすと、ま下が大湯、向こうに川の対岸の木々やその後ろの山並が見渡せる。
その対岸には、小さな造り酒屋がある。地ビールも造っていて飲める。水が豊かな地域らしい。たぶん、ここでしか飲めないと思う。長野や湯田中の土産物屋には、ここのビールは置いて無かった。
温泉街では、そばうどんを食わせる店が一件。信州と言えばそばだが、ここは塩味汁のうどんがお薦め。中華の店は三軒。お薦めは、次に書く安代温泉地域にある、小さな中華屋のラーメンが、温泉宿の味に飽きた舌にちょうどいい。
◆渋温泉から湯田中温泉へ
そう遠くないので歩ける。渋温泉街を抜けていくとまず、渋温泉に接して、安代(あんだい)温泉がある。ま、渋温泉街の端にある感じだ。
渋・安代を後にして、湯田中へ向かって川に沿って山を歩く。山と言っても車が通る普通の道。遊歩道となっている区間もある。観光スポットも点在する。案内図は、街のあちこちに置いている。
りんごの畑が見える。農家や民家に趣きある古い家がある。
いい風を受けて生き返っていると、そのうち行く手に湯田中にある高いマンションなんかが見えてくる。そのあたりでは、川は川幅を広くして、左手の崖の下を流れている。対岸の丘もずっと離れて向こうにある。そんな景色が広がる。こういうのを扇状地と言うんだ。川下方向に雪をいただく山並がはるかに望める。

◆湯田中温泉 よろづや、大湯、湯本
やっと湯田中にたどり着く。
湯田中温泉街の一番奥にある旅館が、「よろづや」と「湯本」、そして旅館のそばにある外湯「大湯」。
よろづやの売りは、桃山風呂。お寺の大本堂がお風呂になった、と思えば良い。露天風呂も大きく広い。日本庭園全部が露天風呂。だから湯が温い。落葉が沈んでいる。こりゃ、池だよ。錦鯉には出会わなかったが、この旅館の湯は薦めない。
湯田中にも外湯めぐりがあるが、この外湯「大湯」が湯田中温泉の元となった湯。
湯船は、こんな感じの木のお風呂。湯船は熱い温いに分かれている。外観は残念ながら今は木造じゃない。左の錦絵やモノクロ写真のように、昔はこんな感じで風情がありましたね。このモノクロ写真の右上角に「湯本」の看板が写っている。この写真下のカラー写真は、同じ看板を掲げる現在の旅館「湯本」。そう、湯本旅館は、大湯の向かいにある。大概、温泉場は外湯を囲んで宿が出来て発展し、そのうち宿で内湯を作るようになる。
その旅館「湯本」。
湯もいいが、中庭で鳴く野鳥の声が清々しい。
古い旅館で好きなのは、木の階段。階段の幅が一間あるとうれしい。階段の造りがいいのもある。湯本旅館の階段は一間ないが、造りがおもしろい。入り組んだ階段で、うまく表現できない(写真)。手前は階下へ。右奥は上への階段で、途中に踊り場がある。写真左から上がる階段は、直角に折れて踊り場に繋いでいる。
ここ湯田中温泉街に湯田中駅がある。長野から長野電鉄に乗って終点の駅。駅前はがらんとして殺風景。湯田中温泉街は、さびれてしまったようだ。かつて多くのスキー客が押し寄せたが、そのスキー場が無くなってもう久しい。温泉街の奥に位置する外湯の大湯と、この近辺の旅館が、いにしえを伝えるのみ。よって湯田中よりも渋温泉を薦める。
長野電鉄は、懐かしい電車が走っていておもしろい。小田急のロマンスカー、JRの成田エキスプレス、東京メトロ日比谷線の銀色の地下鉄。湯田中駅を発車すると、単線の線路は急勾配で下りながら、りんご園の中をゆっくりと走る。牧歌的でなにやら不思議な感じがした。
まずは、渋温泉。湯田中渋温泉郷の一番奥にある。
◆渋温泉 金具屋
山の懐、谷あいを流れる川に沿って渋温泉郷は、こじんまりとある。
温泉街は端から端まで歩いて回れるほど。共同浴場の九湯めぐりができる。それぞれの湯ごとに、その由緒来歴が書いてある。
もちろん渋温泉には湯宿が建ち並んでいる。歴史を感じられる落ち着いた街並みだ。その一軒が金具屋旅館。
上の写真:大広間がある建屋と格天井。
下の写真:泊まった部屋と、庭を囲む塀の前の猫。金具屋で飼ってる猫。

渋温泉で2泊目、金具屋にも泊まってみた。ほかの温泉宿は、ややもすれば斜陽だが、金具屋には活気がある。旅館で働く人々が元気だ。それがいい。
この宿の建屋は、山を背に上へ上へとある。一番高いところの建屋の最上階に大広間があって、ここで食事をする。天井は、升目になっている格天井だ。
泊まった部屋は、正面玄関を入って左側へ廊下を進むとある部屋だ。宿の前の道からみると、宿の左にある一件の家を過ぎると、塀で囲まれた庭と池が見えるが、その庭の奥にある。なかなか風情のある部屋だった。


◆渋温泉 その街
渋温泉街の中を「九湯めぐり」できる。夜になっても浴衣姿の人々が、あの湯この湯と巡り歩いている。
「大湯」は九番湯、少し凹んだ所にある。昔の写真と比べてみると変わってない。
ガイド類には、9つの湯のうち、この湯は熱い湯だなどと書いてあるが、誰かが水で薄めていれば、熱くないわけ。だから、入ってみないと、熱い温いは分からない。分かんないのも楽しいじゃないか。
街並みは、歴史ある街並み保存とまではいかないが、昔のままを残す宿が何軒かあるのでそう感じる。写真は「つばたや旅館」の今昔。
温泉街は、山を背にしてある。その山を伝うように遊歩道が巡っている。

その対岸には、小さな造り酒屋がある。地ビールも造っていて飲める。水が豊かな地域らしい。たぶん、ここでしか飲めないと思う。長野や湯田中の土産物屋には、ここのビールは置いて無かった。
温泉街では、そばうどんを食わせる店が一件。信州と言えばそばだが、ここは塩味汁のうどんがお薦め。中華の店は三軒。お薦めは、次に書く安代温泉地域にある、小さな中華屋のラーメンが、温泉宿の味に飽きた舌にちょうどいい。

そう遠くないので歩ける。渋温泉街を抜けていくとまず、渋温泉に接して、安代(あんだい)温泉がある。ま、渋温泉街の端にある感じだ。
渋・安代を後にして、湯田中へ向かって川に沿って山を歩く。山と言っても車が通る普通の道。遊歩道となっている区間もある。観光スポットも点在する。案内図は、街のあちこちに置いている。
りんごの畑が見える。農家や民家に趣きある古い家がある。
いい風を受けて生き返っていると、そのうち行く手に湯田中にある高いマンションなんかが見えてくる。そのあたりでは、川は川幅を広くして、左手の崖の下を流れている。対岸の丘もずっと離れて向こうにある。そんな景色が広がる。こういうのを扇状地と言うんだ。川下方向に雪をいただく山並がはるかに望める。

◆湯田中温泉 よろづや、大湯、湯本
やっと湯田中にたどり着く。
湯田中温泉街の一番奥にある旅館が、「よろづや」と「湯本」、そして旅館のそばにある外湯「大湯」。
よろづやの売りは、桃山風呂。お寺の大本堂がお風呂になった、と思えば良い。露天風呂も大きく広い。日本庭園全部が露天風呂。だから湯が温い。落葉が沈んでいる。こりゃ、池だよ。錦鯉には出会わなかったが、この旅館の湯は薦めない。
湯田中にも外湯めぐりがあるが、この外湯「大湯」が湯田中温泉の元となった湯。
湯船は、こんな感じの木のお風呂。湯船は熱い温いに分かれている。外観は残念ながら今は木造じゃない。左の錦絵やモノクロ写真のように、昔はこんな感じで風情がありましたね。このモノクロ写真の右上角に「湯本」の看板が写っている。この写真下のカラー写真は、同じ看板を掲げる現在の旅館「湯本」。そう、湯本旅館は、大湯の向かいにある。大概、温泉場は外湯を囲んで宿が出来て発展し、そのうち宿で内湯を作るようになる。
その旅館「湯本」。
湯もいいが、中庭で鳴く野鳥の声が清々しい。

ここ湯田中温泉街に湯田中駅がある。長野から長野電鉄に乗って終点の駅。駅前はがらんとして殺風景。湯田中温泉街は、さびれてしまったようだ。かつて多くのスキー客が押し寄せたが、そのスキー場が無くなってもう久しい。温泉街の奥に位置する外湯の大湯と、この近辺の旅館が、いにしえを伝えるのみ。よって湯田中よりも渋温泉を薦める。
長野電鉄は、懐かしい電車が走っていておもしろい。小田急のロマンスカー、JRの成田エキスプレス、東京メトロ日比谷線の銀色の地下鉄。湯田中駅を発車すると、単線の線路は急勾配で下りながら、りんご園の中をゆっくりと走る。牧歌的でなにやら不思議な感じがした。
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