映画「Ｕターン」 監督：オリヴァー・ストーン 主演：ショーン・ペン、ジェニファー・ロペス

　アメリカの田舎のざらついた感触を楽しむサスペンス映画。
　バッグにニセ札詰めて意気揚々、アリゾナ州からラスベガスへ借金返済に向かっていた。
　いい感じで砂漠を突きっ切るつもりだったが、車が故障。

　男（ショーン・ペン）は、町と言えないくらい小さな町にたどり着く。
　そこは外界から閉ざされたような孤立した世界であった。
　そして男は、美しい女（ジェニファー・ロペス）に出会う。これが悪夢の始まり、運の尽き。この女と町の男との愛憎の泥沼に、彼も引き込まれてしまう。

　攻守の逆転や不運の連続が、コメディタッチで描かれていて、観る方の気持ちは暗くならない。つまり笑える。
　ストーリーは、はしょって展開するので、どんでん返しの連鎖もしつこくない。ただし話の緩急の波にうまく乗れないと楽しめないかも。具体的には緊張と緩和のうち、話の本筋に関係ない緩和エピソードを楽しむ余裕が求められる。　
　あと、チョイだけ出てくる脇役に味があって楽しめる。最後に、この国、銃規制は進まないだろうな。











監督：オリヴァー・ストーン｜アメリカ｜1997｜125分｜
原作・脚本：ジョン・リドリー｜撮影：ロバート・リチャードソン｜
出演：ボビー・クーパー（ショーン・ペン）｜グレース・マッケンナ（ジェニファー・ロペス）｜ジェイク・マッケンナ（ニック・ノルティ）｜トビー・N・タッカー（ホアキン・フェニックス）｜ダレル（ビリー・ボブ・ソーントン）｜ポッター保安官（パワーズ・ブース）｜盲目の男（ジョン・ヴォイト）｜ジェニー（クレア・デインズ）｜バス停の娘（リヴ・タイラー）｜

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