映画「二郎は鮨の夢を見る」 監督:デビッド・ゲルブ ドキュメンタリー映画 店名:「すきやばし次郎」 オバマ大統領来店
2014年04月25日 公開


ミシュランガイド東京で7年連続三ツ星の、銀座の寿司屋 「すきやばし次郎」。
あるじの小野二郎は86歳。大正14年生まれで今も現役。この店で父と一緒に働く長男の小野禎一は、追々この店を継ぐ予定。次男の小野隆士は、すでに暖簾分けして六本木で自分の店を持っている。
「すきやばし次郎」。カウンターの10席だけ。握り寿司は一貫(一個)ずつ、次々に出てくる。客は黙々と食べる。15分ほどで食べ終わる。しめて3万円。
料理評論家で、店のあるじと親しい山本益博は映画に登場し、「すきやばし次郎」をベタ褒めする。極上にうまい鮨らしい。予約は一か月先まで埋まっている。
あるじの小野二郎は言う。自分の舌が良ければ、もっとうまい鮨が握れる。
長男の小野禎一は言う。仕事のクオリティ向上と、仕事に対するオリジナルな精神が重要だ。
次男の小野隆士は言う。兄に負けない。
映画は、築地での仕入れ・下ごしらえ等、うまい鮨のための工夫・改良・努力、試行錯誤を語りつつも、次世代への引き継ぎに重点を置いて展開する。

この域になると、一生懸命だけでは手が届かない。才能、天分だ。カリスマ性も含め、努力や遺伝では引き継がれないものだ。技量あるオーケストラ団員と、名のあるソリストの違い。
一方、技量と独創性のx y軸に、z軸を加えるなら、例えばその要素は店の経営手腕や指導力だったりする。なにしろ二代目はこの先、現状を維持しつつ、親の七光りを越えて行かねばならない。映画中で、二代目で店は繁盛しなくなる、という意地悪な発言も出てくる。
鮨が食いたくなる映画だが、仕事や家業(自営)について考えさせる映画でもある。

原題:Jiro Dreams of Sushi|
監督:デビッド・ゲルブ|アメリカ|2011年|82分|
撮影:デビッド・ゲルブ|
出演:小野二郎|小野禎一|小野隆士|山本益博|店の寿司職人、見習い達|

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