映画「森崎書店の日々」 監督:日向朝子  主演:菊池亜希子

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  主人公の貴子を演じる菊池亜希子と、カメラがいい。

  東京に住む貴子は、ブックオフにコミックを読みに行くが、ここ神田神保町に来たことはなかった。
  そんな貴子が、神保町にある森崎書店という、叔父の古書店で店番をしている。 これは、貴子の母の配慮であった。
  貴子は職場の先輩に冷たくフラれた。他の女性と結婚すると、面と向かって言われる。貴子は居たたまれなくなって退職し、悶々とした日々を過ごしていたのだ。
  叔父の優しい受入れの中で、貴子は生活を一変させ、古書店街の凛とした雰囲気の中で復活して行くのであった。

  山谷のあまり無い話、静かすぎる録音。だが、カメラが映画をリードする。
  自然で細やかな菊池亜希子の演技に対して、相方の叔父(内藤剛志)の演技が頂けない。本番中、彼の頭の中では感情移入して臨んでいるのだろうが、観る側にそれが伝わってこない。突っ立ているにしかみえないのだ。また、彼のセリフ(文章)は、セリフになってない。映画を説明してしまう。残念だ。
  神田神保町に行ってみよう。ブックオフは、古本のリサイクルショップ。森崎書店は、古書のセレクトショップだ。
  「ファの豆腐」(2010年)で主演した菊池亜希子演じる朝子も良かった。「ファの豆腐」の映画レビューは、こちらから
    

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監督・脚本:日向朝子|2010年|109分|
原作:八木沢里志|撮影:猪本雅三|
出演:貴子:菊池亜希子|叔父サトル:内藤剛志|喫茶店のバイト・トモコ:田中麗奈|喫茶店マスター:きたろう|書店の客サブ:岩松了|貴子を振った元彼・英明:松尾敏伸|喫茶店バイト・高野:奥村知史|書店の客:吉沢悠|



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やまなか
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