映画「孤独なツバメたち  デカセギの子どもに生まれて」  ドキュメンタリー映画

  浜松市に住む日系ブラジル人5人の2年半を追った、青春と苦悩のドキュメンタリー。

  かつて、ブラジルから日本へ出稼ぎに来た親たち。その時、親に同伴して来日した幼い子供たち、あるいは来日後 日本で生まれた子供たちは、その後日本で中学を卒業し、出稼ぎの子として浜松で働いている。
  しかし、非正規労働者として働く出稼ぎの親子たちは、リーマンショックの波を受け、派遣切りにあい、ブラジルへ帰国するしか道は無かった。そんな中、5人の若者は、悩みながら自らの道を選んでいく。

1 50◆ 佐竹エドアルド 19歳 日系4世 中卒 
  17年前、母に連れられ来日。4歳でブラジルへ帰国。幼い彼を親戚に預けて、母はまた日本へ。8歳で父死亡。彼は再び母親がいる日本へ。そして現在。
  高校に行きたかったが、中学卒業後、浜松市内の自動車部品工場にて派遣で働いていた。 住まいは、高架道路下にある派遣会社が借り上げたアパート。
  2008年秋に派遣切りにあう。ハローワークで紹介を受けるが、どの会社からも無視される。母親も失職しブラジルへ帰国。
  ひとり日本に残って職を見つけた。彼の仕送りで、帰国した母は生活している。このまま、日本に在留して高校、大学へと進学し、いい仕事に就きたい。
  その後、大麻所持で逮捕される。在留資格はあるが、入管から強制退去命令を受ける。
 
3 50◆ 鈴木ユリ  19歳 日系?世
  少年院に一年いて帰って来た。これで二回目。浜松で南米人のグループ(本人曰くギャング)のリーダー。つまり小さな窃盗を繰り返す不良グループ。リスペクトされたいという気持ちが強かった。だが、表の社会じゃだめなので裏の世界でリーダーになった。地元じゃ名が知られている。その後、グループから足を洗う。3 60  
  先行して帰国した父を追ってユリもブラジルへ。2010年9月。(ブラジル南東部 ゴベナドールバラダレス) 帰国したが地域の同世代の仲間に入れない。町をまわって仕事探し。ブラジルに仕事は無い、やはり日本がいい、日本のほうがチャンスがある。  
  ユリにブラジル人の彼女(右写真)が出来た。2人で日本へ行く相談をしている。ユリが言う。出稼ぎ、悪くないと思うようになった。 未知の日本行に彼女は不安だが、たぶん2人でい行くんだろう。

2 50◆ 佐藤アユミ・パウラ  15歳 日系4世  中卒
  日本で生まれ、育つ。中卒で工場で働く。そして今、家族全員でブラジルへ帰国することになる。彼氏との別れ。
  ブラジルにて。「旅行に来たような感じ・・・実感ない」 恋人とネットでやり取り。17歳の誕生日を迎える。
  ここブラジルでは、彼女が一家を背負ってひとり働いている。オフィスワーク、そして夜間学校に通っている。勉強して、よりいい仕事に就きたい。

4 50◆ 松村エドアルド(通称:コカ)  22歳 日系4世 
  浜松の日系ブラジル青年たちのブレイクダンスチーム・フロワーモンスターズ2代目リーダー。
  日本来て15年。2008秋のリーマンショックによる派遣切りで、両親・弟とも失職。ブラジルへ帰ることになった。
  アマゾンに近いカスタニャウ。両親がアパート経営。一家は、この収入で食っていける。近隣の貧困地区で、ダンスチームを結成し活動を始めた。そのメンバーたちは、 ヒップホップで自己実現できて、犯罪や麻薬に走らないようになった。

5 50◆ オタビオ
  8年続いてる、フロワーモンスターズの初代リーダー。リーダーを2代目に譲ったものの、2代目が日本を離れるため、オタビオは自身の帰国予定を伸ばしてチームを続けたが、本人もブラジルに帰国。
  ブラジル・サンパウロ郊外 カンビナースに帰ったオタビオは、ブラジルでブレイクダンスチーム作る。

  この映画を観て、彼らの気持ちや置かれた位置を知ってほしい。


オリジナルタイトル:Andorinhas Solitárias - Nasci Uma Criança Dekassegui -
監督:津村公博 、 中村真夕|2011年|88分|日本・ブラジル合作|
撮影:中村真夕 、 津村公博 、 村井隆太 、 木村伸哉 、 佐藤アユミ・パウラ|
出演:佐竹エドアルド|鈴木ユリ|佐藤アユミ・パウラ|松村エドアルド|カルピノ・オタビオ|

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